2021/03/09 10:42
生活しているとチョコレートを食べる場面は誰にでもあると思いますが、
「チョコは嫌い!」という人には未だに会ったことがありません。
ほとんどの人は、おいしい、とか好きだという答えを聞くのが普通です。
また、最近は研究が進み、チョコレートは、
血圧が下がる、糖尿病を改善する、便秘の改善、認知症予防など、
科学的に信頼できる調査結果が多く報告されています。
特にカカオ分が多く含まれているチョコレートは、カカオポリフェノールも含まれているので、
とても健康に良いのです。実際に行われた実験で、45歳から69歳までの人たち約350人に
カカオポリフェノールが多く含まれているチョコを約1ヶ月に渡って1日25gずつ食べてもらった所、
食べる前の収縮期血圧(心臓がギュッと縮んで血液を送り出した時の血管の壁にかかる圧力。上の血圧)の平均が
食べ続ける前は120-130mgだったピークが110-120mgへと落ちていました。
拡張期血圧(次の血圧を送り出すため、心臓に血管が戻って緩んだ時に血管の壁にかかる圧力。下の血圧。)は
平均80-85mgのピークがあったものが、70-75mgと下がっています。
一定量のチョコレートを継続して食べると、カカオポリフェノールの持つ成分で、
血圧が下がることは実証されましたが、
それはなぜなのでしょうか?
なぜならポリフェノールには、血管をしなやか保つ作用があるからです。
血管を老化させずにしなやかに保つには、血管の内部を覆っている、血管内皮細胞の働きが
重要な働きをしています。内皮細胞は、血管を収縮させるエンドセリンや逆に拡張させる一酸化窒素などの血管に
働きかける因子を作り、血管の硬さ柔らかさを調節し、血管の健康を維持しています。
ところが、高血圧や糖尿病、禁煙、肥満、運動不足などがあると、
血管内皮機能が低下して、血管がしなやかさを失い、血管の劣化になる動脈硬化が始まります。
チョコレートに含まれるポリフェノールには、この血管内皮機能を高める働きのあることが
判明しています。ポリフェノールを摂取すると小腸で吸収されて血液中に入り、血管内を流れているうちに、
内皮細胞に取り込まれて、血管内皮機能を活性化するのです。
その結果、血管機能が血管機能が高まり、血管がしなやかになって、
血圧が下がり、動脈硬化の予防につながるというわけです。
チョコレートって美味しいだけではなくて、人の体の劣化も防いで、
健康を保つ効果もあるのですね。
食べると虫歯や歯周病、肥満の原因だと言われる面もありますが、
今回紹介した研究に協力してくれた約350人の中から、チョコレートを食べて虫歯になったとか、
太ったという結果は一切なかったということです。
ですので、おいしく規則正しくカカオ分の多いチョコレートを食べる分には、
全く体に害はないので、安心してくださいね!
今回お勧めするチョコレートはイタリア産のチョコレートです。
ヨーロッパで時期に応じて良いカカオを使い、美味しいチョコレート作っている地域といえば、ヨーロッパ!!