2021/03/16 11:00
チョコレートは、美味しい食べ物ではありますが、
美味しいものというと、大体が体に良くないとされ、なるべく食べないようにとか、
少しにしておくようにと言われることが、よくあります。
実は、もともと私たちの味覚は、体に良いものを美味しく感じるようにできており、
例えば、肉類はおいしい食材である一方で、体に大切なたんぱく質や脂肪が豊富ですが、
食べすぎると動脈硬化の原因になります。
これは、食品や食材が悪いわけではなく、食べ方が良くないわけで、偏って食べるので、
体に害を及ぼすというわけです。
チョコレートも同様で、カロリーが高いため、一度に多くの量を食べると、
体に良くないのはそうですが、一定の量を長く続けて食べるということで、
多くの良い健康効果をもたらすことが実証されています。
簡単にチョコレートがもたらす、健康効果といえば、血圧低下、動脈硬化の予防、脳の健康増進、老化防止、
認知症の予防、アレルギーの改善、便通の改善に効果を表します。
健康効果を期待するチョコレートの内容や量は、カカオ分が70%以上のダークチョコを
1日25g程度食べると、効果が出てくるといいます。
まずチョコレートの中でカカオ分が多いものということがポイントで、
カカオには、「神の食べ物」と言われるぐらい、栄養分が豊富で、代表的な成分は、
カカオポリフェノールです。簡単にいえば、カカオは木の実です。
植物なので、光合成を行うことで生み出される成分で、このカカオポリフェノールが
多くの健康効果をもたらす、要素になるのです。
また、これに、ヘーゼルナッツが含まれるチョコレートであれば、
ヘーゼルナッツは、抗酸化作用の高いビタミンEが含まれる他に、カルシウムやマグネシウムなどの
ミネラルもバランスよく含まれているので、骨も元気にしてくれます。
また、ミネラル分に当たるマンガンも含まれるので、体が老化せずに、新陳代謝を促すので尚良いです。
そして、チョコレートを一定量継続的に食べ続けると、脳の機能の指標になるBDNFという物質も増えると言われています。
BDNFとは「脳由来神経栄養因子」といわれ、神経細胞の発生や成長、さらには維持や再生を促進する働きを持っている物質です。
脳の中で記憶形成を担っている海馬という部分に多く存在し、うつ病やアルツハイマー型認知症などの
精神疾患とも深い関係があるとされています。
実際に血液中のBDNFを調べると、アルツハイマー型認知症の患者は、健常者に比べて、
低値を示し、認知症が重くなるに従って、BDNFの濃度も低くなって行きます。
また、認知症を診断するテストの得点もBDNFの濃度と正の相関があると報告があります。
チョコレートを食べると、BDNFの濃度を増やすことができるので、認知症やアルツハイマー予防に役立つことを
期待できます。
また、最近コロナ禍の不況で発症する人が多いと言われている、うつ病にも
効果があるようです。BDNFは脳の多彩な活動を支えている物質の一つですが、記憶や学習などの認知機能と関連した知的な
面でも重要な働きをしていると考えられています。
アルツハイマー型認知症のほか、うつ病にも関連があるとされて、うつ病の患者も認知症同様、健常者に比べ、
BDNFの血中濃度が低下しており、抑うつ状態が強いほど低くなっているという報告もあります。
このBDNFは年齢とともに低下していくことがわかっており、脳機能を若く保つには、
BDNFを増やしておかなければなりません。そのためには、「脳の活動をしながらの運動」「日光浴」
「チョコレート」が3本柱になると言われています。
ですので、美味しく、楽しく、長く続けて、チョコレートを食べ続けて、体と心を若く保ちましょう!!
今回お勧めするチョコレートはイタリア産のヘーゼルナッツのチョコレートです。
カカオ分が多いと同時に、骨の強化などにつながるなどの栄養分が多い、
ヘーゼルナッツが含まれるチョコを毎日少しづづ食べ続ければ、健康と若さ取り戻しは間違いありません!!