2021/04/20 11:00
チョコレートとコーヒーの組み合わせはとても奥が深く、共にヨーロッパで似た歴史を辿ってきた嗜好品で、
原産国もアフリカや中南米ととても類似点が多くあります。その分、相性もとても良く、
日本ですと抹茶と和菓子が一緒に出されるされるように、イタリアのバール(喫茶店の意味)に入ってコーヒーを頼むと、
大概1-2個のチョコラティーニ(イタリア語で小さなチョコの意味)をつけて、バリスタがサーブしてくれます。
それぐらい、歴史も似ていて、とても合わせやすい組み合わせなのです。
コーヒーもチョコレートも果実の種を焙煎して香りを出したり、香り自体もお互い通づる点が多く、
原料の共通点や製造時に工程が似ているということもあり、
コーヒーを飲んでいるとチョコレートが食べたくなるという方もとても多いのではないでしょうか?
そしてコーヒーの原料のコーヒ豆とチョコレートの原料のカカオ豆には、
いずれもカフェインや抗酸化物質のポリフェノールが含まれて、恒常的に一定量を摂取すると、
血糖値が抑えられて、高血圧や糖尿病のリスクが低くなるという、健康効果もあります。
ただ、チョコレートもいろいろなチョコレートがある上、コーヒーもこだわりのある人は、
豆やコーヒーの飲み方などとても奥が深いです。
簡単ですが、どんなチョコレートにどのようなコーヒーを合わせた方が良いのか、
具体例を出して、紹介していきましょう。
1.代表格のミルクチョコレートには、カフェラテが合う?!
ミルクチョコレートには、ブラックの無糖のコーヒーが合うと思う方が多いと思いますが、
チョコレートのミルクの匂いが悪い意味で目立ってしまうのであまりオススメしません。
逆に濃厚な感じのあるコーヒーにミルクをたっぷり入れたカフェオレやカフェラテ、
あるいはカプチーノのような牛乳をつかったコーヒーの方が、匂いがどうかして美味しく感じます。
コーヒーの苦さとチョコレートの甘さのコントラストでバランスをとるとよいと考えがちですが、
同じような匂いや味のもので一緒に同化させて摂取した方が、調和が取れて良いと思います。
2.ビターチョコレートには、ブラックコーヒーがおすすめ!!
1の理論で考えると、同じような匂いや味のものを合わせると、チョコもコーヒーも嗜好品なので、
調和や余韻が楽しめるという観点で考えるので、苦味のあるビターチョコレートの場合は、
ブラックの深煎りのコーヒーとマッチします。深煎りとは、長い焙煎時間をかけてコーヒー豆を煎ったコーヒーで、
コーヒーを入れると茶褐色で、酸味がない代わりに、香ばしいローストの香りや焙煎の苦味がする、コーヒーです。
同じような味わいのものですと、コーヒーもチョコも同じような製造方法なので、喧嘩することなく、
味や香りに深みが出るわけです。
2. ナッツ系のチョコレートには、浅煎りのコーヒーが合う!!
チョコレートの中でも人気の高い、いわゆるナッツ系と言われるチョコレートもコーヒーには合います。
コーヒーも深煎りの対極にあるものは、浅煎りで、浅煎り豆のコーヒーを入れると、
シナモン程度の浅い色付きで、豆の酸味がそのまま出るので、酸味があり、豆本来のフルーティーな味わいが楽しめる
コーヒーに仕上がります。ですので、ナッツ系のチョコレートを食べる際は、浅煎りのコーヒー豆を使ったコーヒーと
一緒に口に含むと、双方のフルーティーさが喧嘩することなく、口の中で余韻が響いて美味しくなるというわけです。
とくに、香りが良いヘーゼルナッツのチョコレートのジャンドゥーヤは、フルーティで酸味のある浅煎りのコーヒーとは
マッチ度合いが高いと言われています。
コーヒーとチョコレートの合わせ方の一例を参考程度にあげてみましたが、
同じような環境で栽培された原料であることと、似た製法で作られている嗜好品ということから
考えると似た味のものを合わせて食べると、味に深みが出て、愉しめるということを
ご理解いただけたと思います。コーヒーもチョコレートも様々な原産国の、
多くの種類のものがいっぱいあるので、アレンジは無限にあります。
ぜひご自身の美味しい食べ方を見つけてみてくださいね。
今回お勧めするチョコレートはイタリア産のヘーゼルナッツのチョコレートです。
ヨーロッパで時期に応じて良いカカオを使い、美味しいチョコレート作っている地域といえば、ヨーロッパ!!