イタリアには、作るのが簡単で、材料もシンプルなのに、美味しいパスタが、
たくさんあります。でも、イタリアでしか手に入らない食材や日本にあっても
高いものが多く、本当にイタリアで美味しいパスタを日本のご家庭で再現するのは、
難しいものが多くあります。
例えば、カルボナーラもベーコンを使って作る方が多いと思いますが、本当は
グアンチャーレという豚の頬肉の塩漬けを使うのが本場流です。
日本では、グアンチャーレはスーパーなどではあまり市販されておらず、
代わりにベーコンを使って作ることが多いかと思います。
このように、代用するということが多い中で、イタリアと同じ材料で簡単に作れるパスタとなると、
意外に少ないのが実情です。
その数少ない、イタリアと同じ材料で、なおかつ簡単に作れる本場のパスタのひとつは、
今日ご紹介する、「スパゲッティ・カレッティエラ」です。
カレッティエラとは御者(ぎょしゃ)という意味で、馬車の馬を操る人のことを指します。
スパゲッティ・カレッティエラと御者がどう関係があるかというと、唐辛子とにんにくとトマトソースが
ベースになります。これを食べると、寒い冬や天気が悪い時、あるいはバテた時に、御者が馬車を止めて、
短時間で簡単に活力を得られる」ようにと考案された料理だからです。
言い換えれば、イタリアの伝統的なスタミナパスタということになります。
やや酸味の強いトマトソースを使って、唐辛子の辛さやほとんど生のニンニクの香りがするところが、
カレッティエラのポイントです。材料も日本のスーパーで簡単に手に入るものばかりなので、
イタリアの伝統の味が、手軽に味わえる一品です。
<材料 2人分>
スパゲティ 160g
エキストラヴァージンオリーブオイル(EXVオイル) 40ml
唐辛子(長さ1cm-1.5cm程度のもの)1つ
ニンニク(みじん切り)2かけ
刻んだイタリアンパセリと塩 適量
(以下トマトソース分)
トマトの水煮缶 250g
A.玉ねぎのみじん切り 1/4個
A.EXVオイル 20ml
潰したニンニク 1かけ
塩 5g
1.トマトソースをまず作る。
鍋に、Aを入れて弱火にかける。ニンニクがオイルに浸かるように、鍋を傾ける。
2.ニンニクから細かい泡が出てくるようになったら、玉ねぎを加え、ソテーする。
玉ねぎの水分を飛ばすために少し強めの強火で炒める。
3. トマトの水煮を潰さないように2の鍋に加える。
4.缶の底に残った分を溶かすために少量の水を缶に入れて、缶の中に身をこそげて鍋に入れる。
5. 4を煮込む弱火と中火の間ぐらいの火加減が理想的。
7.沸騰してきたら、あくを取り除く。そのあとは、鍋肌についた飛沫を時折ヘラで落としながら、
1時間ほど煮込む。煮上がったら塩を加えて、トマトソースは出来上がり。
8.スパゲティを茹で始める。
9.フライパンにEXVオイルと唐辛子を入れて、弱火にかける。
10.唐辛子の香りが立ってきたら、一旦火から下ろして、トマトソースを加え、再び火にかけて煮込む。
11.ニンニクとイタリアンパセリを加えて、ひと煮立ちさせて、塩で味を整える。
12.茹で上がったスパゲティを加えて、混ぜ合わせる。
13. 皿に盛って、イタリアンパセリを散らして完成。
シンプルなイタリアの伝統的なパスタが、簡単に作れるので、是非お試しあれ!!
シンプルな食材を使って作るパスタだからこそ、
シンプルで作り方にこだわった、パスタを使いたいところです。
イタリアでもパスタの町として名高い、ナポリ近郊の町グラニャーノ産の
高台になっていて、風通しがよく、パスタも乾燥しやすく、パスタ作りに合う水が手に入る、
グラニャーノの街で製造されているのはもちろんのこと、
水分は30%以下でできており、乾燥パスタでも小麦の美味しさがそのまま凝縮されています。
また、プラスチック製ではなく、ブロンズ製のパスタ成型器でパスタを作るので、パスタの表面に細かい溝ができて、
ざらざらになるので、ソースとも絡みやすくなります。
パスティフィーチョ・ペーペのスパゲティは、
細かいザラつきがあり、まっすぐではなく、少し曲がっていますが、これは手仕事の証拠で、工業製品ではない証です。
曲がっていて佐々月があることで、ソースや出汁とも絡みやすいのです。
また、自然の小麦を使ったものなので、健康にもよく、
消化が良く、お腹にも優しいパスタです。
それは素材だけではなく、パスタにとって重要な乾燥も6時間程度で、40度ぐらいの温度に保って、乾燥させて、
最後には常温でしっかり乾燥させ、昔ながらの美味しいパスタ製法をしっかり守って作っている、
超名作パスタです。
それもこれも南イタリアのグラニャーノの製造者の皆さんの情熱や
プロ意識の高さの賜物です。
ぜひペーペのスパゲティを使って見てください。