マリトッツォやスプリ、スクエア型の切り売りピザなど、ローマの伝統的な食品を惣菜方式で
販売しているお店やプンタレッレやカーチョエペペ、アマトリチャーナなどを出す、
イタリア料理店も増えて来ました。とにかくローマ料理は様々な食材が、いろいろな調理方法で作られます。
ローマ料理はイタリアの中でもバリエーションに富んでいると言われますが、それはなぜかと言うと、古代ローマ時代は、
ローマにはすでに100万人近い人口がいましたが、世界の首都だったローマには、世界からたくさんの
食材が集められました。大麦、小麦、オリーブオイル、ワイン、豆類、パン、肉、魚、果物、野菜など、当時としては、
こんなにたくさんの食材が集められる都市はありませんでした。
それに加えて、世界の交差点であったローマには、食材だけではなく調理方法も様々な場所から、
いろいろな方法が伝わって来ました。様々な食材をかけわせて、豊富な料理方法で組み合わせることで、
多種多様な料理がローマの料理として定着していったと言われています。
ですので、日本に伝わっているローマ料理はごく一部で、現地に行かないと食べられない料理や、
まだ知られていない食べ物はいっぱいあります。
そんな中で、まだ日本では知名度の低いですが、ローマではローマ人のソウルフードとして
知れ渡っている定番メニューに、Pasta e Ceci(パスタ・エ・チェーチ)というパスタがあります。
ローマの家庭料理の一つで、チェーチとは、イタリア語でひよこ豆の意味です。
キリスト教のカトリックのお膝元でもあるローマでは、金曜日には肉を食べ控える習慣があります。
金曜日には魚を食べる習慣がありますが、魚も高いので、肉や魚の代わりに、畑の肉である豆の料理を
一般庶民は食べてきました。パスタ料理とはいっても、豆のスープのような感じなので、とても食べやすく、
ローマのイタリア人家庭の食卓に、パスタエチェーチが出てくると、一気にイタリア人のテンションが上がって来ます。
基本的に、冬のメニューなのですが、暑い時期には、冷やしてオリーブオイルをかけて食べると、豆の栄養素もあり、
夏バテ防止に大変利きます。基本的にパスタは、いろいろな形のショートパスタがミックスされている、
「パスタ・ミスタ」と呼ばれるものや、「カンノリッキ」という小さな筒状のパスタを使用しますが、
今回は、タツノオトシゴやイルカの形をしたショートパスタがある、
<材料;4名分>
A ひよこ豆 200g
A ローリエ 1枚
A 白ワインビネガー 40cc
A 塩 10g
A 水 3L
A ローズマリー 2本
A セージ 1本
ニンニク 2かけ
アンチョビ(フィレ)60g
トマトソース 120g
液体洋風鶏ガラスープ 450cc
Aとは別のローズマリー(タコ糸でまとめておく)
EXVオリーブオイル 100cc
塩、砂糖 適量
<作り方>
1. ソースを作る ひよこ豆は、小さじ1杯の重曹を入れた水に1日浸けておく。
2. 鍋に1とタコ糸で縛ったローズマリーとセージ、それ以外のAの材料を入れて、豆が柔らかくなるまで煮込む。
途中煮詰まるので、水分を足しながら煮る。
3.別鍋にEXVオリーブオイルとニンニク、アンチョビを入れて火にかけ、香りが出たら、
ブロードローズマリーを加えて香りを立たせる。
4. 2のひよこ豆、液体鶏ガラスープ、トマトソースを加えて煮込み、塩と砂糖で味を整える。
5. 4からローズマリーを取り出し、ミキサーで回して網で漉して、ソースにする。
6.5をさらに別の鍋にとって、子供パスタを加えて煮込む。
7. パスタがアルデンテになったら、火を止める。冷製の場合は、冷まして、
冷蔵庫で冷やす。食べるときに、EXVオリーブオイルをひと回しする。
とっても美味しいパスタですので、ぜひ時間のある方はお試しください。
イタリアでもパスタの町として名高い、ナポリ近郊の町グラニャーノ産の
イタリアは、言わずもがなパスタ大国なので、子供からお年寄りまで、
日本のお米のように、普通に誰でも食べる身近な食材です。
ですので、子供用のパスタもあり、小さなお子様も食べやすいように、
ショートパスタよりも小さく、お魚やイルカ、タツノオトシゴなど、可愛いデザインに仕上がっています。
味も全く大人用と遜色はないので、お子様用のパスタだけではなく、大人用のサラダパスタやスープパスタにも
問題なくお使いいただけます。
実際に使っているイタリア人からも好評で、
「子供用としてだけではなく、大人の料理にも普通に使えます。夏は冷製サラダパスタに、
冬はミネストローネやグラタン用に使っています。」という声もあります。
パスタはやっぱり、イタリア人も認めるパスタの街、グラニャーノ産に尽きます!!
高台になっていて、風通しがよく、パスタも乾燥しやすく、パスタ作りに合う水が手に入る、
グラニャーノの街で製造されているのはもちろんのこと、
水分は30%以下でできており、乾燥パスタでも小麦の美味しさがそのまま凝縮されています。
また、プラスチック製ではなく、ブロンズ製のパスタ成型器でパスタを作るので、パスタの表面に細かい溝ができて、
ざらざらになるので、ソースとも絡みやすくなります。
そして乾燥も6時間程度で、40度から80度の温度に保って、乾燥させて、
最後には常温でしっかり乾燥させ、昔ながらの美味しいパスタ製法をしっかり守って作っている、
超名作パスタです。
それもこれも南イタリアのグラニャーノの製造者の皆さんの情熱や
プロ意識の高さの賜物です。
日本ではまだマイナーな種類のパスタですが、
高級スーパーのお値段とさほど変わらない価格でご提供させていただいております。
インパクトのあるパスタなので、レシピなどを教えてあげて、お知り合いへの贈り物としても
喜ばれる一品です。
グラニャーノ産のパスタは、数々出回っており、珍しいものではありませんが、
イタリア唯一のパスタ保護組合(Cosorzio Gragnano Citta della Pasta)から
しっかり認証をもらっている、名産品になると数は、少なくなります。
手軽にできるパスタだからこそ、パスタそのものにこだわって料理をしたいですよね。