2021/08/18 11:00
仕事を続けていると、同じペースで何時間も仕事をするのは、難しいことです。
ましてや最近は、在宅やリモートワークも増えており、仕事になかなか集中できない局面も
多々あるのではないかと思います。同じ刺激が脳に続けて入ってくると、脳はその刺激に慣れてしまい、
仕事の効率が落ちるということに関係してきます。脳が「マンネリ」を起こす反面、
新しいことをしたいという欲求もあるので、仕事のはかどり具合が行き詰まる場合、脳を休ませて、
リセットする必要があります。この脳を活性化する際に有効なものといえば、ブドウ糖です。
ブドウ糖とは、穀物や果物、はちみつに豊富に含まれる単糖の一種で、脳のエネルギー源になる糖分です。
ブドウ糖を摂取することで、脳に栄養が供給されるので、脳の活性化や疲労回復といった効果があります。
ですのでよく、「疲れた時は甘いものを摂れ!」と聞いたことがあるのはそのせいです。
甘いものと言っても様々なものがありますが、チョコレート、キャンディー、
ビスケットの3種類を被験者に食べてもらい、
被験者の心拍変動から解析を行い、交感神経と副交感神経の活動を見てみる実験を行なって、
どうなったかということを説明している本がありました。
交感神経の活動が高いと緊張状態で、ストレスを感じる状況、
副交感神経が活発になると、緊張がなくなり、リラックスした状況になると言われています。
この3つのお菓子をそれぞれ食べてもらい、お菓子ごとに神経の活動を見てみると、
チョコレートの食後に関しては、急激に交感神経の活動が低下し、副交感神経の活動が上昇したそうです。
つまり、脳がリラックスし、リセット状態になり、仕事へのモチヴェーションも上がったと言えると思います。
ある企業では、おやつの時間があり、チョコレートを食べて、業務効率向上に役立てているところがあるぐらいで、
自律神経への影響をプラスに働かせるためだと思います。
では、どのように食べるのが良いのでしょうか?
実は食べ方にも二つコツがあります。
1. 午後2時ごろに1つ食べる。
睡眠の研究から人が一番眠気を感じやすいのは、午後2時だとわかっています。
実際ヨーロッパで、特にスペインですが、この時間は昼寝の時間となり、いまだに店が閉まる習慣があるぐらいです。
日本では、まだ職務中に昼寝を取るとはよくないことだという考えが「蔓延って」いますが、
仕事をする上で、昼寝はエネルギーを蓄える上で、ポジティブなものです。
これに変わるのがおやつの習慣だと思うのですが、おやつの時間を14時ぐらいにして、
チョコレートを介して、ブドウ糖の補給を行うと良いと思います。
2.チョコレートは少し冷やして食べる。
食べる1時間前ぐらいで良いので、冷蔵庫に入れてチョコレートを少し冷やすと良いと思います。
甘さだけではなく、冷たさで刺激が得られて、これも脳の活性化につながります。
冷えたチョコレートを噛むと、冷たさが神経を刺激し、血管に広がることで、
血流が良くなります。血流が良くなればブドウ糖も脳にどんどん送られて、
代謝が良くなります。それが続いていくと、おいしいと感じるドーパミンが分泌されて、
さらに脳の働きも良くなるというわけです。
これを普通のチョコレートにせずに、ヘーゼルナッツのジャンドゥーヤに置き換えれば、
ヘーゼルナッツはさらに栄養があるので、体に良いこと間違いなしです。
ヨーロッパで時期に応じて良いカカオを使い、美味しいチョコレート作っている地域といえば、ヨーロッパ!!