カルボナーラはパスタでは定番メニューですが、本場イタリアのカルボナーラは少し違っているのはご存知でしょうか?
日本では、スパゲティが使われて、ベーコンに生クリームがかかっているものが多いかと思います。
イタリアでは、スパゲティもよく使われますが、基本的には、「リガトーニ」という筒状で縦縞のショートパスタが使われ、
生クリームではなく、卵を使うのが普通です。また、ベーコンではなく「グワンチャーレ」という塩漬けにした豚の頰肉を使います。
卵も完全に焼ききるわけではなく、生卵状にして、カリカリに焼いたグアンチャーレと混ぜて、最後にヤギの乳のチーズ
ペコリーノチーズと黒胡椒を振って仕上げるのが、定番です。
カルボナーラは、ローマ発祥のパスタで、諸説ありますが、第二次世界大戦の時にアメリカ軍がもたらしたと言われています。
ローマに進駐していたアメリカ人がベーコンと卵で作っていたのを見て、イタリア人がアレンジをした説が有力です。
黒胡椒やグワンチャーレ、ローマ産のペコリーノなどの郷土の味を活かすところが、イタリア人らしいですね。
いまでは家庭の定番メニューで、軽くてお腹にすっと収まるので、人気のパスタ料理です。
本場の味を作りたい! と思っても、日本ではグワンチャーレやリガトーニ、ペコリーノチーズが簡単には入りません。
ネットで簡単には買えるものの、高いので、そこまでして作らなくても良い、と思う方もいらっしゃると思います。
そんな方には、ベーコンとスパゲティ、パルメザンで簡単に本場感を出せるような作り方があるので、ご紹介したいと思います。
<材料 2人分>
スパゲティ 200g
ベーコン 60g
卵 1個
オリーブオイル 大さじ1
塩、粗びき黒胡椒 適量
パルメザンチーズ 大さじ2
<作り方>
1.ベーコンは長さ2cm、幅5mmに切る。卵は、ボールに溶きほぐす。鍋にたっぷりの湯を沸かし、
塩適宜を入れてスパゲティを茹でる。
2.フライパンにオリーブオイルを熱してベーコンを入れて弱火でベーコンがカリカリになるまで炒める。
3.茹で上がったスパゲティをフライパンに入れて火を止めて、溶き卵を加えて、手早くあえる。
(あえにくければ、パスタの茹で汁を少し入れる。)パルメザンチーズを加えて、ざっと混ぜて、
塩と黒胡椒で味を整えて皿に盛ってできあがり。
これで、本場の味に近づけることができると思います。
パスタを美味しく作るコツは、手に入れられる、あるいは今ある材料で作れるところです。
肩肘張らずに、楽な気持ちで作ってみてください。
シンプルな食材を使って作るパスタだからこそ、
シンプルで作り方にこだわった、パスタを使いたいところです。
食材は簡単でもパスタ自体が美味しいとさらに、料理を美味しく感じられます。
イタリアでもパスタの町として名高い、ナポリ近郊の町グラニャーノ産の
高台になっていて、風通しがよく、パスタも乾燥しやすく、パスタ作りに合う水が手に入る、
グラニャーノの街で製造されているのはもちろんのこと、
水分は30%以下でできており、乾燥パスタでも小麦の美味しさがそのまま凝縮されています。
また、プラスチック製ではなく、ブロンズ製のパスタ成型器でパスタを作るので、パスタの表面に細かい溝ができて、
ざらざらになるので、ソースとも絡みやすくなります。
もちろん、卵ベースの本場のカルボナーラとペーペのパスタの相性は抜群です。
パスティフィーチョ・ペーペのスパゲティは、
細かいザラつきがあり、まっすぐではなく、少し曲がっていますが、これは手仕事の証拠で、工業製品ではない証です。
曲がっていて佐々月があることで、ソースや出汁とも絡みやすいのです。
また、自然の小麦を使ったものなので、健康にもよく、
消化が良く、お腹にも優しいパスタです。
それは素材だけではなく、パスタにとって重要な乾燥も6時間程度で、40度ぐらいの温度に保って、乾燥させて、
最後には常温でしっかり乾燥させ、昔ながらの美味しいパスタ製法をしっかり守って作っている、
超名作パスタです。
それもこれも南イタリアのグラニャーノの製造者の皆さんの情熱や
プロ意識の高さの賜物です。
ぜひペーペのスパゲティを使って見てください。