オリーブオイルも最近は様々な外国からたくさん日本に入ってくるようになり、
オリーブオイル専門店や健康食品店や有機農産物のお店などで、
いろいろな種類のオリーブオイルを目にするようになりました。
オリーブオイルもワインのように、味を楽しむ人が増えており、
国際的にもオリーブオイルソムリエの方々の認知度や地位も上がってきて、
正しいオリーブオイルの味わい方や日本に入っていない銘柄の紹介などを積極的に紹介されています。
オリーブオイルが本場のヨーロッパ産の中には、ヨーロッパにしか生息していないオリーブ種を使っているもの、
有機（BIO）認証があるオイルなど、その土地の特徴が活かされているものも目にします。
例えば、イタリアですと、イタリアのオリーブオイルというだけでなく、イタリアの〇〇地方のオリーブオイルなど、
10-20年前であれば、考えられないような、その国を謳うだけではなく、オリーブの種類や製法など、
地方色を押し出しているオリーブオイルも多く出回るようになりました。
地方によって育つオリーブが違うので、味も地方によって違うことがわかる日本人も増えてきました。
その中で、最近D.O.Pという認証がついているオリーブオイルも目にします。
D.O.Pについては、あまり知っている方が多くない気もしますので、簡単にここで紹介しましょう。
例えば、このオリーブオイルは、D.O.P認証を受けていますので、
認証のマークがついています。銀のラベルの上に、赤と黄色のマークがついているのが見えると思います。
このマークを拡大すると、
このようなマークです。
D.O.Pとはイタリア語で、「Denominazione d'Origine Protetta 」という言葉の略語で、
日本語に直訳すると「原産地呼称保護」と言います。
どういうことかと言いますと、限定された地方地域内で、明確に規定された生産方法、製法に従って生産された
食品や食材に対してヨーロッパ連合（EU）から与えられる、EUが保証する認証です。
この認証を取るためには、その生産地域=>生産国=>EUの順番で審査に通る必要があり、
EUから認定を得るまで、認定に数年以上かかります。
また、認定後にも厳密な品質基準をクリアするのはもちろんのこと、誰がいつどこで作ったものなのかということを
原料の段階から証明する必要があります。
日本には馴染みが薄い認証のような感じがしますが、日本にも地理的表示保護制度というものがあり、
農林水産省が認定しています。例えば、「下関のふく」（下関では"ふぐ"とは言わず"ふく"と言います。）
「万願寺とうがらし」「松坂牛」などといえば、馴染みがあると思います。
要するに、その地域の名前を冠することで、生産地域外では真似したり、コピー食品を作ったりすることが、
法律的にできないように保護された、貴重な食品食材だということなのです。
価値のある食品ですので、もちろんクオリティも高く、誰もが美味しいと感じる食べ物ばかりです。
D.O.P以外にI.G.Pというものもありますが、D.O.Pの方が地方やその地域をピンポイントで指しており、
I.G.Pは州で認定など、D.O.Pよりも地域性の範囲がとても広いと言えます。
従って、D.O.PやI.G.Pの認証がある食品は、ヨーロッパだけではなく世界的にも価値が高く、
質の良いものであるので、良い品物だと思って選んでいただいて大丈夫です。
は、2021年4月に東京で行われた世界一のEXVオリーブオイルを競う国際コンテスト
「第9回 ジャパン オリーブオイル プライズ（JOOP）」に出品し、450点近くの中から、PDO部門で金賞を受賞致しました！！
JOOPとは、2013年にEXVオリーブオイル輸入量世界no1の国イタリアの
在日イタリア商工会議所によって設立された、EXVオリーブオイルの世界の頂点を決める国際的な品評会です。
審査の対象になるEXVオリーブオイルは、収穫年に生産され、個別の生産者組合、もしくは卸売業者によって提出された
EXVオリーブオイル限られ、年間生産量が500kg以上であることが条件です。
審査員は、世界から国際的に認められたオリーブオイルのソムリエなどのプロの厳選された9名で、
このプロフェッショナルたちが銘柄などを見ずにブラインドテイスティングで採点されます。
オーガニック、ブレンド、PDO、PGI、単一品種のそれぞれのカテゴリーから、最高賞、金賞、銀賞を選びます。
受賞した生産品は、認知度が高まり、日本国内の百貨店や展示会、販促イベントやメディア掲載の機会が増え、注目も集まります。
軽い苦味と辛味のあるさらっとした後味が特徴で、刈ったばかりの草とアーモンドの香りが爽やかで、
野菜の旨味が倍増する、魔法のようなオイルなのです。
レンズ豆（lentiche e salsiccia）、ソーセージを焼いたもの、
Tボーンステーキ、肉のグリル全般、チコリ、トレヴィス、
スペインでよく出されるトマトのパン など
肉、苦味のある野菜、豆などとの相性が抜群です。
今回のJOOPの金賞受賞以外にも、ロサンゼルス国際オリーブオイルコンテストで第二位に当たる、
銀賞受賞の経歴がある知る人ぞ知る世界でも名だたる国際コンクールで受賞遍歴のある
上質なEXVオリーブオイルなのです。
このD.O.Pのオイルは、
デッロルト農園のある「コッリーネ・サレルニターネ」（サレルノ丘陵）という名前なので、
他の地域の業者が同種のオリーブを使用して、同じようにオリーブオイルを製造しても、
「サレルノ丘陵のオリーブオイル」と名乗ることはできないということなのです。
ですので、唯一無二のオリーブオイルであり、大変良質な、
本物のEXVオリーブオイルなのです。
また、苦みや辛さがあるEXVオリーブオイルなので、ポリフェノールが多く含まれており、
オリーブの持つ栄養価がそのまま凝縮されています。日常的に料理の調味料代わりに使っていただければ、
生活習慣病の予防や若さの維持等の効果があります。
ぜひヘルシーで、プロのシェフも認めるEXVオリーブオイルをご家庭でもお使いください。
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